越年・越冬の取り組みへの御協力のお願い

 

拝啓

年の瀬を迎え、ご多忙のことと存じます。お手数をおかけしますが、御一読のほど、よろしくお願いいたします。

寒さが身にしみる季節となりました。築港の寄せ場では、業者がまったく姿を見せなくなっています。仕事を求めて寄せ場に立つ労働者も姿を見せなくなってしまいました。

今のところありつける仕事といえば、築港以外の場所で早朝集まり、夜遅くの日帰りでの熊本大地震の被災地の現場での仕事があるだけです。これとて、安い賃金で、わずかなものに過ぎません。しかも、仕事がないからと言って、寒さは待ったをかけてはくれません。冬はとてつもなく厳しい季節です。

「アベノミクス」が、私たち労働者の権利を奪い、低賃金での使い捨てを激しくすることで、大資本に利益をもたらそうというものだということが、もはや誰の目にも明らかになっていることと思います。福岡市は、「アベノミクス」の「創業・雇用創出特区」に選出されています。「非正規雇用」の労働者が大量に生み出され、「解雇自由化」「残業代ゼロ化」で、ますます野宿の仲間が生み出されるだけです。実際に野宿を強いられる労働者は増え続けています。私たちが行なっている通年的な炊き出しにも、毎回のように、新たな顔の仲間が加わっています。

「生活保護に頼ることなく、働いて生活したい」という労働者に対する、「公的就労対策事業」を求める私たちの要望は、国にも市にも無視されたままです。「仕事よこせ」の取り組みの強化が求められています。

私たちは今回もまた、大規模な炊き出しをはじめとする越年・越冬の催しを、天神近くの須崎公園において行ないます。行政が窓口を閉ざし、仕事が完全に途絶える越年期に、仲間たち一人ひとりが餓死・凍死・病死―野垂れ死にに追い込まれることなく、みんなの力を合わせ、「一人の野垂れ死にも許さない」取り組みとして頑張り抜いていきたいと思います。

毎度のお願いで恐縮ですが、私たちに力をお貸しください。ご援助、ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

敬具

二〇一六年一二月

                   福岡・築港日雇労働組合

 

                   二〇一六―一七越年・越冬闘争実行委員会  

□不足している物

○炊き出し用の食材(米、乾麺、野菜、缶詰など)

      調味料(味噌、醤油、塩、砂糖、だしの素など)

○中古の衣類(とりわけ冬用の男物衣類、作業服)

      下着(新品をお願いします。)と靴下が不足しています。

○日用品(石鹸、洗剤、タオルなど)

 

□お借りしたい物

○トラック(レンタカー代がかなりかかります。経費の大幅削減のために、お貸しいただければ、大助かりです。)

○発電機

○倉庫

 

■提供して頂ける物資等がございましたら、電話でご連絡ください。日時を指定して頂ければ、こちらから受け取りに参ることができます。

 

■口座振り込みをして頂ける場合には、下記の口座に、よろしくお願いいたします。

(口座)西日本シティ銀行・千代町支店

   普通預金 3057293 福岡・築港日雇労働組合 まで